若者が生きにくい庄内

平均寿命の低さを考える

民報藤島2006年6月11日第547号

　「データでみる庄内地域の健康・福祉・環境」（庄内総合支庁・庄内保健企画課06年３月）に、庄内の人口などの概要が掲載されています。

　00年の庄内の平均寿命は男76・４歳、女84・２歳で、全国平均（男77・７歳、女84・６歳）より低く、県内では最下位に並んでいます。

　死亡原因の第１位は悪性新生物で心疾患、脳血管疾患と続き、50代男性の胃ガンによる死亡が県内４地域で最高（死因の10・４％）です。

　20代〜40代の死因のトップが自殺で、特に20代男性の自殺が他地域に比べて多く、庄内の男の平均寿命を短くしていることが統計上わかります。

　日本の自殺者数は99年以降３万人を超え、昨年は３０５３９人で史上４番目の多さでした。

　県の自殺者数は05年、３７６人（厚労省の人口動態統計の概数値）と過去最多を記録しました。

　県では03年度「心の健康電話相談員」を配置し、04年度「自殺対策予防対策推進会議」を設置しましたが、効果はあがりません。

　若者が生きにくい社会で良いのか、雇用の安定や将来展望など、企業や行政、議会の真剣な検討が必要です。

データでみる庄内地域の健康・福祉・環境（庄内総合支庁/庄内保健企画課）

１．人口等の概要(116.4KB)

２．人口動態（156.7KB）