鶴岡市　新年度予算を内示

バイオ関連で市中心部に集中

一般会計561億4100万円

民報藤島2006年2月26日第533号

国保税値上げするな！
民主団体代表が21日、市に申し入れ

　鶴岡市は20日、２００６年度予算を市議会に内示しました。

　一般会計の総額は５６１億４１００万円で、旧６市町村の05年度当初予算より０・５％の減となります。

■定率減税半減で個人市民税13％増

　歳入では市民税は49億９７００万円と前年より７・９％増です。
　定率減税の半減（個人住民税所得割額の７・５％・限度額２万円）で、個人市民税が前年比12・９％増えるのに対して、法人税は６・８％減少しています。

　地方交付税は２０２億４６００万円で３％増の見込みです。

　借金である市債は53億２００万円で11・６％増です。

■旧町村が持ち寄った貯金使い切る

　財源不足を補うため財政調整基金から10億円、減債基金から３億円など、旧町村から持ち寄った基金をほとんど取り崩し、06年度末には基金残高の見込みが１億７００万円で、市民１人当たり７４３円しかなくなります。

■バイオ研究に県と市で７億円も

　歳出では、05年度で終了した先端生命科学研究所の補助金が、富塚市長の重点政策で継続されます。総額７億円を県（55％・３億８５００万円）と市（45％・３億１５００万円）で大盤振る舞いです。

　バイオ関連企業誘致（貸室）を図る先端研究産業支援センター整備事業に４億円で、北部サイエンスパーク関連の合計は研究所補助金と合わせ７億６０００万円となり、バイオ研究中心の鶴岡市政が最大の特徴となります。

■合併特例債は２事業約４億円

　合併で有利な起債としてあてにしていた合併特例債は、この先端研究産業支援センター整備事業債３億９３５０万円と丸岡城跡史跡公園整備事業債２５７０万円の約４億円で、投資的経費約55億円の７％程度です。

　行政顧問報酬も新たに半年分８１０万円が盛り込まれています。

平成18年度の庁舎別投資的経費

	投資的経費計	割合	主な事業
本所	25億5923万円	45.98%	先端研究産業支援センター 4億円 鶴岡第２中改築 9億900万円
藤島	3億7345万円	6.71%	市営住宅建設 9773万円 大半田踏切拡幅 6000万円 ふれあいセンター外構 2340万円
羽黒	3億6870万円	6.62%	道路改良・町屋小増川線 6896万円 松尾今野線 6000万円 月山８合目ﾚｽﾄﾊｳｽ整備 4752万円（庄交から市営へ）
櫛引	14億6173万円	26.26%	高度情報通信基盤 4億5971万円 櫛引南小改築 7億3890万円 上山添三千刈線 1億2200万円
朝日	3億2780万円	5.89%	かたくり温泉大規模改修 5288万円 中明線、大鉢中屋敷線等 6925万円 スクールバス購入 1300万円
温海	4億7552万円	8.54%	大磯宮田線 1億4042万円 小岩川漁港防波堤改良 9007万円 くらしのみちｿﾞｰﾝ（温泉）8400万円
合計	55億6643万円