JA庄内たがわ

�萱嵩Vを廃止し新余目基幹支所に

東栄・渡前・長沼支所を廃止し

藤島基幹支所を旧太田土建跡に

民報藤島2006年１月１日第526号

　ＪＡ庄内たがわの臨時総代会が23日、梵天で開かれ、�萱嵩Vの解散と新余目基幹支所の移設、藤島基幹支所の移設を決めました。

　梵天の温泉やプール、スポーツ教室などの事業が廃止されるので、質問が多く出されました。

　梵天は新余目農協が平成元年10月、多目的ホール（結婚式場）、温泉、温水プール、Ａコープ店舗を兼ねて、生活総合センターとして建設されました。

　当時から渡部中組合長の独断による過大な投資として、天守閣が聳える大きな建物に批判もありました。

■平成10年から農協の子会社化

　平成７年の農協合併で梵天は農協の特別会計扱いを続け、平成10年から農協の子会社として株式会社化しました。

　近年は結婚式場としての利用は激減し、温泉は利用客も減少、施設の老朽化に対する改修資金が１億２千万円もかかることから、経営再建は難しいとの判断です。

　�萱嵩Vの平成16年度決算は当期損失が約２０００万円で、繰越損失が４２３１万円となっています。

■債務超過に至る

　年間２０００万円以上の赤字を積み増しする経営で、平成17年９月末には累積欠損金が５１００万円となり、資本金５０００万円（庄内たがわ４５００万円・全農庄内５００万円）を上回って債務超過に至りました。

　役員の経営責任に対する質問もありましたが、黒井組合長は不正による損失ではないとして責任はないとの答弁でした。

　もともと新余目農協の単協時代に、身の丈を超えたハコモノ建設を進めた当時の役員に最大の責任があります。

　ただ、住民が温泉事業の継続を要望しており、町がおこなえば農協として協力するという立場です。

■梵天の温泉存続に６０００人の署名

　温泉存続を求める署名が約６０００人集まり、黒井組合長に提出されています。

　農協は源泉は止めないが温泉事業は廃止するとし、町が施設改修までして温泉事業をやるかどうかです。

　梵天の事業を廃止して新余目基幹支所をここに移設するため、改築に５５３５万円かかる計画です。

　さらに、東栄・渡前・長沼支所を廃止し、藤島基幹支所を旧太田土建跡に移設するため、土地・建物の取得に３９３３万円が承認されました。

　庄内たがわ農協は合併10年。大久保氏の後任として就任した黒井�ｺ夫組合長の仕事は、農協のリストラを進めることにあるようです。