特急いなほ脱線転覆

最上川鉄橋渡った直後の大惨事

５人死亡32人負傷

民報藤島2006年１月１日第526号

　特急いなほ14号（秋田発・新潟行）が25日夜７時15分頃、最上川鉄橋を渡った直後に脱線転覆し、乗客５人が死亡、運転手を含む32人が負傷する大惨事となりました。

　死亡者には古郡出身の畠山祐紀さん（51・秋田市）も含まれていました。

■加藤鉱一前町議や庄内町の日下部町議かけつけ

　加藤鉱一前藤島町議は事故後の夜８時半頃に現場にかけつけ、「６両編成のうち３両が線路土手下５�bに横倒しになり、近くの豚舎堆肥舎に倒れ込んでいた。大変な事故だ。救急車やパトカー、消防車などが救援のためにいっぱい駆けつけていた。強風の時には最上川鉄橋を渡る前に赤信号で規制されるはずだが」と語っています。

　地元の庄内町の日下部勇一町議は事故後すぐに現場にかけつけ、６両目の車両で苦しんでいた妊婦の女性らに消防隊員と協力して毛布を届けました。

　乗客は毛布にくるまって救急車で搬送されました。

■突風が原因か

　ＪＲ東日本の調べでは、脱線は突風であおられたことが原因とみられ、下からの風で車体が浮いて脱線した可能性も指摘されています。

　日本共産党「ＪＲ羽越線転覆事故対策本部」事務局長の高橋千鶴子衆院議員らが27日、事故調査のために庄内に入りました。

（写真は25日夜９時頃、救出作業が続く現場を加藤鉱一前藤島町議が撮影）