戦争賛美の「危ない教科書」

自分の目で確かめ、意見言おう

展示会が３日から

民報藤島2005年6月5日第496号

教科書展示会（田川地区）

＜移動展示会＞

＜法定展示会＞

　今年８月までの間に、全国一斉に中学校の教科書の採択がおこなわれます。

　「戦争を賛美する」教科書もそのなかに加わっています。それが今大きな問題になっている「新しい歴史教科書をつくる会」の歴史・公民教科書です。

戦争を肯定する

　「つくる会」の歴史教科書は、アジア・太平洋戦争を「大東亜戦争」と書き、米英に対する「自存自衛」のための戦争で、「日本国民の多くは、その後、次々と伝えられる戦果に酔った。」と肯定的に描かれています。

　「アジアの人々を奮い立たせた日本の行動」とか、「日本を解放軍としてむかえたインドネシアの人々」などの挿入記事を書き、日本の加害の事実は省いて、アジアを植民地から解放した正しい戦争だったと教えようとしています。

　戦時の国民は「…困難の中、多くの国民はよく働き、よく戦った。それは戦争の勝利を願っての行動であった。」と書き、日本の侵略戦争に反対した人々がいたことは全く無視しています。
　
国民は天皇と国家に奉仕する

　公民教科書では明治憲法を「聞きしにまさる良憲法」との新聞報道を載せ、恒久平和を誓った日本国憲法は「占領軍から押しつけられた憲法」だとして「憲法改正」に導こうとしています。

　日本を再び「戦争をする国」にして、国民を天皇と国家に奉仕するためにあると子どもたちに教える教科書が良いのか、教科書展示会で直に確かめ、意見を書いて提出しましょう。