藤島町土地開発公社に２公社統合

民報藤島2005年5月22日第494号

　合併で土地開発公社が統廃合されます。

　合併調整では藤島町と羽黒町、温海町にある３公社を１公社に、合併までに統合するとしていました。

　方法は２公社を解散し、藤島町の公社に統合する案です。

　全ての公社を解散し、新しく設立する方法もありますが、２公社は多額の債務を抱えており、債権債務を継承して定款変更する方法が簡便だとして選択される見込みです。

川代山住宅団地と夕陽の里住宅団地

　羽黒町土地開発公社は川代山住宅団地が平成16年度に造成完了し、分譲が開始されました。

　26区画のうち８区画が売れ、18区画が残っています。

　主に東京・神奈川などの都会からふるさと志向で購入されています。

　温海町土地開発公社は夕陽の里住宅団地が平成11年度造成完了し分譲が始まりました。

　33区画（住宅32区画・準工業地１区画）が造成され、途中１区画分筆で34区画となりましたが、17区画が販売され、準工業地も含め半分が売れ残り、５年以上の塩漬け土地になっています。

　この造成では佐藤正明町長（当時・町議）の土地も購入されていました。

債務も全て承継

　藤島町土地開発公社は残地が給食センター隣地のみで借入金残高は１２７０万円ですが、羽黒町土地開発公社は６９０７万円、温海町土地開発公社は８９９６万円になっており、統合で債務を含め財産をすべて引き継ぎます。

鶴岡市の開発公社は負債50億円超も

　鶴岡市では民法第34条による財団法人の開発公社を設立しており、工業用水の供給や用地取得、市の委託による施設の管理、事業運営などをおこなっています。

　大山工業団地は８割以上が売れ残り、負債残高は50億円超もあり大きな問題になっています。

　朝日村では過疎債を活用した造成事業の特別会計があり、現在の保有面積は１・３ha、１億３２００万円になっており、合併で新市に継承されます（産業団地１・１ha、住宅団地４区画）。

土地開発公社の現況