羽黒町議会　28日臨時会

合併議案　審議未了廃案に

民報藤島2005年１月２日第477号

　三川町を除いた南庄内合併議案が５市町村で可決されたなか、残る羽黒町議会では28日、深夜に及ぶ質疑が続き、24時（29日０時）を過ぎて会期切れの自然流会となり、合併議案は審議未了の廃案となりました。

議長辞職が許可されず

　羽黒町議会では、合併に対する賛否が議長を含め９対９で拮抗しています。

　22日の臨時会に続き、28日に山口猛議長が議長辞職願を再提出しましたが、本会議の起立採決で８対８の同数となり、臨時議長についた冨樫栄一副議長が否決したため、議長辞職が認められませんでした。

　自らの議長辞職願が許可されないというのは前例がありません。

　合併に反対の態度を明らかにしている山口猛議長が、議長辞職により採決に加われば合併議案が否決されることから、合併賛成派の議員の強硬な抵抗となりました。

住民投票も否決

　合併の賛否が羽黒町議会ではわずか１人差で決まることから、合併は住民投票で決めるべきとして「住民投票条例」も提出されましたが、８対９で否決。　合併の町民アンケートもとらずに合併を強行する中村町長と一部議員のごり押しが浮き彫りとなりました。

　午後２時頃に合併議案が上程され、熱気あふれる質疑が深夜まで議場を支配し、合併議案は廃案となりました。