イオン三川に隣接し　

巨大なショッピングセンター

民報藤島2004年12月12日第474号

　11月26日の日本経済新聞に、「三川町で大規模ＳＣ計画が始動」と報道され、鶴岡・酒田の商業者に大きな衝撃を与えています。

　「イオン三川ショッピングセンター」20�fの隣接地に、新たな巨大ショッピングセンター（ＳＣ）約20�fを開発し、約20テナントを誘致する計画です。

　地元不動産業のロック（鶴岡市）と大和ハウス工業グループの大和情報サービス（東京・台東）がデベロッパーになり、オープンは05年10月の予定です。

国内最大級に匹敵する規模

　現在、敷地面積で国内最大級とされているのは05年開業予定の「イオン八千代ショッピングセンター」（千葉県八千代市、約46�f）で、イオンを加えた三川町のＳＣはこれに匹敵する規模になるとしています。

　ＳＣの内訳は大和開発分がイオンの北側の８ヘクタール、ロック開発分がさらに北側の12ヘクタールです。

　一帯は10月12日に農振除外の手続きが完了し、両社が農地転用と開発行為の許可申請を県や国に申請。このうちロック分に関し25日に県の許可が下り、近く大規模小売店舗立地法（大店立地法）に基づく届け出を県に行う予定とのことです。

商業圏と合併枠組みのズレ

　敷地面積40�fのうちイオンも含めたＳＣ面積は32ヘクタールに達し、特に鶴岡市では05年３月末で駅前からジャスコが撤退するとされ、大きな影響が及びます。

　市町村合併にも影響が及び、鶴岡市を中心とした７市町村の合併協議から三川町が離脱し、商業圏の変化と合併の枠組みのズレが生じるのは避けられません。

　既存の商業圏をどう守っていくのか、合併の見直しも含め、庄内で幅広い議論を進めるときです。

三川町のＳＣに入居予定のテナント

日本経済新聞11月26日付より