ジャスコ撤退

駅前が寂れる鶴岡市に吸収されて

何のまちづくりか

民報藤島2004年11月21日第471号

　鶴岡駅前から「来年３月末でジャスコ撤退」が新聞で一斉に報道され、衝撃が広まっています。

　12日の南庄内合併協の専門小委員会でも、
冨樫達喜委員（藤島町）がこの問題を取り上げました。

　鶴岡市側は「本社ではまだ決定していない。ジャスコの役割は大きいし、継続を要望している」としています。

鶴岡駅前は無人ビル街か

　鶴岡市では鶴岡駅前再開発のためにこれまでマリカ館など30億円も投資してきました。

　それでも、富塚鶴岡市長は市議会で「駅前は商業地としては成り立たない。優良企業のための支援施設にする」と答弁しています。

　合併建設計画ではその考えで、鶴岡駅前に「地域創造センター整備事業」８億６６００万円などをつぎ込み、企業のためのビル街にしようとしています。

　藤沢周平を愛する旅行者が鶴岡駅に降りて見る光景は、閑散とした無人ビル街となるのでしょうか。

第３セクター債務超過５億円

　マリカ館を管理している第３セクター「鶴岡再開発ビル株式会社」は、負債が18億円で資産13億円を超え、債務超過が５億円もあります。15年度の経常損失が２６００万円で赤字が累積され、ジャスコ撤退でさらに影響は大きくなります。

今なら出直せる

　ジャスコとマリカに入っているテナントは撤退を迫られ、新市の表玄関が寂れるのに、藤島町が鶴岡市に吸収されて何のまちづくりでしょうか。
　今ならまだ出直せます。