関 第一に軍事費拡大の問題。防衛力整備計画で２０２３年度から５年間の防衛費を１．６倍にする。
社会保障費を削りながら軍事費を増やす、農業予算をも、文教予算をも、軍事費が大きく上回る。
建設国債の充当、事実上の赤字国債発行、アメリカ言いなりの兵器購入などなど、国家財政のルールすら破壊するやり方で、「借金財政の危機をも一層深める。莫大な国民負担の道。
海上自衛隊現役幹部や元海上自衛隊現場トップも疑問を呈した。
国民の知る権利、思想信条の自由、経済活動も制約。
第二に、軍拡の背景にある軍事戦略の危険性。集団的自衛権行使容認、敵基地攻撃能力保有と大軍拡・大増税、武器輸出三原則という国是も放棄。
軍拡で世界の平和は決して生まれない。軍拡対軍拡の悪循環となる。偶発的衝突のリスクも高める。
安全は平和外交を通じて達成するのが日本国憲法の理念であり、日本共産党はそれを「外交ビジョン」で明らかにしている。知事の所感は。
▽知事は「今日の平和を子供たちの明るい未来社会につないでいかなければならない。･･対話の積み重ねと対話に基づいた相互理解により安定した関係を築いていくことが何よりも重要」としつつ、「国際情勢の緊迫度が増しており、国民の不安が高まっている。安全保障の必要性について国民に丁寧に説明していただくことが望ましい」などと結びました。（県議 関 徹）
