関　徹県議

お金の無い人でも医療を

☆４月18日、県民主医療機関連合会（県民医連）が県に対しておこなった、無料低額診療事業の対象外になっている保険薬局での薬代について県として助成制度を設ける事、事業の周知を図る事、についての要望に同席しました。

　無料低額診療とは、生活保護基準には至らないが生活に困窮している人に、無料または低額で診療をおこなう、社会福祉法に基づく意義深い事業で、県内では民医連と恩賜財団済生会、計８カ所の医療機関でおこなわれています。

　しかし、薬代が自己負担である事で受診が困難となる事例が寄せられていると言います。

　当日は、病院ケースワーカーから、「40代男性、派遣労働失業、失業給付も無く、血圧薬中止。『胸が苦しい』と急性期病院受診し、当院に紹介。心臓病の薬が高いため受診中断」「70代男性、年金手取り５万円未満、糖尿病・腎障害、『金が無い』と受診せず、自宅訪問したところ死亡していた」等々、深刻な状況が訴えられました。

▽私はこの制度について繰り返し取り上げ、県ホームページへの掲載、市町村、社会福祉協議会、民生委員等へのリーフレット等の配布が実現しました。

　しかし未だ利用者は少なく、要請の通り、制度自体の重大な課題が明らかになっています。

　お金の無い人が健康を損ない、遂には命を落としてしまうような事態を無くすために、関係者の方々と取り組んでいきます。　（県議　関　徹）