関 ①昨年度の介護職員確保状況は。②民間人材紹介が確保の障害になっていると聞くが状況は。
高齢者支援課長 ①厚労省の調査だが、県で令和７年に３千人の人材が不足すると推計される。②８月に県内老人福祉施設を調査したところ、６割が業者を利用して職員を雇用した。「手数料が高額で負担」「雇用しても短期間の離職が多い」という声が聞かれた。
関 紹介料は年収の25から30％位で60～70万円という。業者は連絡があった求職者を介護施設に紹介しただけで、採用となれば紹介料を手に入れる。
採用後、３ヶ月位は「困ってる事ありませんか」と親切にフォーローするが、３ヶ月過ぎると、「困ってるんですか。新しい職場紹介しますよ」と転職を勧め、新たな紹介料の確保を図るという。
職業紹介事業の民間への開放は当初から問題視されてきた。求職者のニーズに応えた紹介を公的機関こそがおこなうべき。県は、関係団体等と相談し、労働局等と連携して、民間業者に頼らない人材対策を研究し、周知・啓発を。
課長 政府が医療介護の職業紹介事業制度の見直しを進めるという方針。動向を注視していく。
関 政府の規制には限界がある。県の積極的な取り組みを求める。（県議 関 徹）
