鶴岡市議会６月定例会は６月30日、閉会しました。
市当局提案の繰越計算書の報告５件、専決処分の承認１件、一般会計補正予算、条例１件、事件６件、議会最終日に追加提案された契約１件の計15件が原案どおり可決承認されました。
契約締結は、「西目地区土砂災害復旧工事」について、小野寺建設(株)と金額１億９７７８万円、工期は令和６年３月25日です。
「抑止力は違憲」自民議員が削除要求
６月議会に提出された請願は２件で、「食料・農業・農村基本法の見直しに関する請願」（庄内たがわ農協・鶴岡市農協・両農政対）は、全会一致で可決されました。
「沖縄への軍事力強化に依らず、日本国憲法前文の理念を遵守して近隣諸国との友好関係を堅持し平和を構築することを求める意見書の提出に関する請願」（沖縄に応答する会＠山形代表・漆山ひとみ）は、自公会派と無所属の反対15、共産党と３会派の賛成10の反対多数で不採択になりました。
坂本昌栄議員は賛成討論で、「抑止力は、相手国に軍事的脅威を与え、攻撃を思いとどまらせようとするもので、軍拡競争がエスカレートし、偶発的な衝突の危険が増大する。
憲法９条で、武力による威嚇を禁止しており、明白な憲法違反」と訴えました。
坂本議員の討論に対し、五十嵐一彦議員が「明白な憲法違反は間違いであり、削除を求める」と議事進行の動議を提出しました。
本間新兵衛議長は翌日の本会議で、「討論は、市民に対し自己の考え方を表明するものである。
当該発言は坂本議員の解釈であり、取り消す発言にはあたらない」と述べました。
「加茂風力発電中止撤回」自公が採択
３月議会に提出され、継続審査となっていた「（仮称）ＪＲＥ加茂風力発電事業に対する鶴岡市の中止申し入れの撤回と調査の継続を求める請願」（秋野徳雄他２人）は、自公会派と無所属の賛成14、共産党と３会派の反対10、中沢深雪議員（無所属）が退席し、賛成多数で採択されました。
長谷川剛議員は反対討論で、「生態系などの自然環境を破壊したり、土砂災害や健康被害などが懸念されるような電源開発は本末転倒であり、同意できない」と述べました。
