自然環境・景観等への影響に懸念の声

加茂地区大型風力発電説明会

　民間企業が加茂地区に検討している大型風力発電事業の説明会が12日、検討地域に隣接する大山地区で開かれました。

　地元の菅井巌市議も参加しました。

　事業計画をしているジャパン・リニューアブル・エナジー㈱（本社・東京）は現在、国内で55件の太陽光、風力、バイオマスによる発電事業を行っており、本市では稼働中の三瀬・八森山、検討が進められている三瀬矢引、そして今回の加茂地区と３件目になります。

　説明会では、事業概要と風況観測調査について説明されましたが、具体的な設置場所や、風車の設置数、規模などについては、「今後の検討による」として、明確には示されませんでした。

　参加者からの質疑では、開発による自然環境や動植物、鳥獣保護区・ラムサール条約（上池・下池）、渡り鳥への影響、景観予測に関する情報提供・フォ成、自然災害などへの対応、地域雇用の創出などが出されました。

　予定地に近接する菱津地区の住民からは、低周波、風切り音などの影響、工事作業道の課題などについて、心配する声が出されました。

　事業者からは、出された意見や質問に答弁がありましたが、地域からの意見の反映については、今後の環境アセスメントの配慮書作成等で行う説明会でも行うとしています。