「ぼんぼが無くなったら生きがい失う」

「ぼんぼの存続を求める会」準備会結成

　朝日かたくり温泉「ぼんぼ」は、コロナ禍で入館者が減少し、燃料費の高騰など維持経費が増加し、累積赤字の解消が困難となったことから、朝日地域の住民主体の管理運営組合（渡部嚴理事長）が、令和４年度での営業終了を市に報告していました。

　これを受け、市民による「ぼんぼの存続を求める会」準備会が立ち上がり、これまでに２回の会議を行っています。

　会議では、出席者から、「水道が壊れた時に大針からバスで、ぼんぼ温泉まできて助かった。残してほしい」

　「10年間、ぼんぼに通うことで長生きさせてもらった。出会いの場ともなり、生きがいである。ぼんぼが無くなったら、朝日の高齢者は生きがいを失う」

　「ぼんぼは、産業ではなく、福祉の観点から、営利目的ではないので鶴岡市の住民に平等に扱って欲しい」

　「庁舎とぼんぼ、庁舎と産直グー等、市民のワークショップも行われず、庁舎の建て替えだけが先行し、違和感を覚える」等の意見が出されました。

■存続のための方策など意見が次々と出される

　会議では、「ぼんぼの源泉は塩分が強いが、温度が低いため温泉を沸かさなければならず、重油の高騰による影響も大きい。再生可能エネルギーへの転換をするべきではないか」

　「産直グーや子育て施設等、色々な施設がぼんぼ周辺に集まると良いのではないか」

　「温泉だけでは持続出来ないのではないか。源泉を利用した製品を作り販路を拡大するべきではないか」等、前向きな意見が多く出されました。

　「ぼんぼの存続を求める会」準備会では今後、存続に向けた署名や、経営の担い手等の検討を行っていくとしています。

　菅井巌議員と坂本昌栄議員が、準備会に参加しました。