令和３年度一般会計の補正予算では、16億６５０１万９千円を追加し、予算総額を８０８億１７５１万９千円とするものです。
■コロナ対策に４億５９７０万円
うち新型コロナ対策に関する経費は、４億５９７０万６千円で、その主なものは、
・県外在住学生食の支援事業（市単）１２５０万円は、１人当たり６０００円相当の鶴岡産米等地元食品を提供（受付期間は４月下旬から２ヶ月程度）、
・買物代行・宅配サービス支援事業（市単）１５６万円は、タクシー事業者等に、利用者自己負担５００円を除いて、１運行当たり２０００円上限に補助(令和３年度は１ヶ月平均66回の利用実績）、
・新型コロナワクチン接種事業２億４２９４万２千円は、小児（５歳～11歳）への接種拡大等経費の増額、
・中小企業等新分野展開等支援事業（市単）８０００万円は、補助率２／３～３／４、上限２００万円～４００万円、
・温泉事業者経営支援事業（市単）８０００万円は、源泉保護管理施設の維持管理費に、経費の１／10を補助（共同管理団体に１５０万円、それ以外に10万円限度）
・小中学校感染症対策等事業４２８５万円は、学校規模に応じ90万円～１８０万円を配分、
・小中学校通学対策事業４１４１万６千円は、スークールバスの過密乗車緩和のための増車経費、
・図書館一般管理運営事業１８０万４千円は、図書除菌機と自動貸出機を設置、
・社会教育行政一般（市単）１８６８万１千円は、成人式参加希望者全員にＰＣＲ検査キットを送付し、式典前３日以内に検体を採取し、検査結果を式典当日に確認します。
■小中学校大規模改修・冷房整備に３億３千万円
新型コロナ対策以外の主な事業は、
・各種扶助費１億４９５５万７千円は、医療扶助費の増額と、国庫支出金精算の返還金、
・児童福祉総務管理費９６３３万１千円は、同精算の返還金、
国の補正予算に関連するものとして、
・放課後児童対策事業４８４万円は、放課後児童支援員等の処遇改善、
・子どものための教育保育給付事業２０１２万８千円は、保育士等の処遇改善、
・市立保育園管理運営事業１２２万５千円は、会計年度任用職員の保育士の処遇改善、
いずれも国が保育士等の収入を、２月から３％程度（月額９０００円）引き上げに伴うもの、
・つるおか農業経営体支援事業２５３２万円は、担い手確保・経営強化支援事業補助金、
・畜産経営基盤強化支援事業３億９９００万円は、畜産収益力強化整備等特別対策事業
・小中学校大規模改修事業２億２１０１万６千円は、朝暘第三小と羽黒小、鶴岡第一・第四・第五中の改修工事費、
・小中学校冷房設備整備事業１億１３３４万３千円は、特別教室への冷房施設整備です。
■櫛引・田代に住民混乗スクールバス
条例では、
・鶴岡市国民健康保険税条例の一部改正は、令和４年度からの国保税の税率を引き下げる改定です。
１人当たり国保税を３９１６円、△３・85％減税します。
日本共産党が市議選で減税を公約に掲げ、一部実現されました。
・市先端研究産業支援センター設置管理条例の一部改正は、令和３、４年度に建設の新棟20室の使用料を定めるものです（既存のレンタルラボは62室）。
・旧櫛引町スクールバス設置及び管理条例の一部改正は、住民利用に供する櫛引地区スクールバスの運行経路に、田代を加えるものです。
田代地区の通学距離は３・２㌔で、スクールバス運行基準のおおむね４㌔、冬期２㌔に、夏分は満たないため、地区で独自に送迎を実施し、住民負担が50万円にもなっていました。
令和元年12月議会一般質問で、共産党の山田守議員が取り上げていました。
住民混乗バスのため、使用料がありますが、地元住民の長年の要求が実現されます。
・鶴岡市都市計画法開発行為等許可基準条例の一部改正は、国の都市計画法施行令の改正に伴い、災害が発生する危険性が高い区域を、市街化調整区域において、開発許可等を行える区域から除外します。
・鶴岡市基金条例の一部改正は、新たに積立基金として、月山山麓地区造成施設整備基金を設置します。
・鶴岡市集落排水事業分担金徴収条例の一部改正は、分担金の賦課、及び納付方法を改めます。
「当該年度事業費」の５％相当額から、「総事業費見込額」の５％相当額に改正し、「一括納付」に、「20回分割納付」も加えます。
事件案件では、
・長沼辺地に係る総合整備計画は、新たに辺地に指定された長沼地区の計画策定と、中川代辺地については計画の変更を行うものです。
・指定管理者の指定は、自然学習交流館（大山自治会）や、藤島ふれあいセンター（中町町内会）、櫛引パーキングエリア（アイビー(株)鶴岡営業所）です。
■「戦没者遺骨含む土砂を使うな」今回は厚生常任委に付託
請願は１件で、
・「人道的見地から沖縄戦戦没者の遺骨等を含む土砂を採掘し埋め立てに使用しないよう国に意見書提出を求める請願」（戦没者の尊厳を考える市民の会代表・漆山ひとみ）。
これまで同様の請願は、総務常任委員会で審査されてきましたが、今回は厚生常任委員会に付託されます。
陳情は２件で、
・「ウイグル等の人権問題に対し国に調査を求める意見書採択のお願い」（ウイグルを応援する全国地方議員の会、日本ウイグル協会、政令指定都市議連）、
・「母（毛(もう)嘉萍(かへい)）が中国で不法に逮捕されている件に関する要望」（付(ふ)偉・(いとう)）（｢・｣は丹に彡（さんづくり））
