鶴岡市議会３月定例会は３月25日閉会しました。
市長提案の令和２年度当初予算９件、補正予算３件、条例21件、事件10件、人事２件、最終日に追加された補正予算１件、財産の取得１件の合計47件の議案が全て全会一致で可決、承認されました。
■羽黒山随神門前トイレ整備に附帯決議
令和２年度鶴岡市一般会計予算のうち、「随神門前ポケットパーク・公衆トイレ整備工事費」に係る予算特別委員会産業建設分科会での市当局の説明に不備があったことから、「観光地公衆トイレの整備に係る附帯決議」を全会一致可決しました。
羽黒山随神門前の公衆トイレは、市が市の土地に整備すると分科会で説明。しかし実際は無償貸借の民有地（庄内交通）も含めた整備計画であることが後から判明し、民間整備の善寳寺への支援と整合性が取れないとの疑問が生じ、付帯決議で明確な説明と疑問解消を求めました。
■新型コロナ 学童、宿泊・飲食業者に補助
最終日に追加提案された補正予算は１億２５７２万６千円です。
新型コロナウイルス対策で学童保育などに補助金増額２５７２万６千円（全額国負担）と、宿泊・飲食業者への対策で、市民が市内の宿泊施設を利用した際に割り引きが受けられる独自経済対策１億円（市の財政調整基金）です。
市と鶴岡商工会議所、出羽商工会、ＤＥＧＡＭなどで実行委員会を立ち上げ、加盟事業者の宿泊料は最大５千円、飲食券を最大３千円割引などです。
■自公会派の安倍政権擁護が鮮明に
３月議会に提出された請願４件は全て、自公会派の反対で不採択となりました。
賛成討論で、坂本昌栄議員が「看護師の賃金水準を国の責任で底上げを図ること」を求め、山田守議員が「介護職員の社会的役割にふさわしい賃金水準を確立すること」を訴えました。
種苗法改定では、菅井巌議員が「種子の公共性を失い、種子を支配する企業ビジネスに道を開く」と訴え、日米ＦＴＡでは加藤鉱一議員が「食肉相場は12月高くなるのが通常だが大きく下落し、かつてない衝撃を畜産農家に与えた」と影響を明らかにしました。
議会発議の意見書では、日本共産党市議団が提案した「『桜を見る会』問題の徹底解明に関する意見書」が、自公会派の反対で否決されました。
自公会派は討論がなく、長谷川剛議員が賛成討論で「税金を使った公式行事で、後援会員を有名人に会わせて酒食でもてなし、反社会勢力を引き入れ、公文書を廃棄し、民主主義の根幹を揺るがす大問題」と訴えました。
新政クラブと公明党の安倍政権擁護が鮮明になりました。
