「市教育大綱」に子育て負担軽減など盛り込む

鶴岡市総合教育会議

中高一貫校設置とともに統廃合が進められようとしている鶴岡南高（左）と鶴岡北高（右）。 市民から多くの疑問が出されている。

　鶴岡市総合教育会議が３月27日、市役所会議室で行われました。

　会議では、２０１９年度から２０２３年度までの教育指針となる「鶴岡市教育大綱」が示され、子育てにかかる負担軽減、教職員の長時間過密労働の是正、食文化を継承した学校給食の取り組みなどが新たに盛り込まれ、確認されました。

■中高一貫校設置について経過説明

　また、県教育委員会で確認された鶴岡市における庄内中高一貫教育校設置（鶴岡南高・鶴岡北高の統合）の経過について教育委員会から報告があり、委員からは「すべての地域が中高一貫校のメリットを理解している」「開校時期を早く示してもらいたい」などの意見が出されました。

■酒田市長から疑問

　この間、丸山至酒田市長からは同じ県立校でありながら、住民向け説明会が田川地区だけで開催され県教委が議決したこと、文部科学省の中央教育審議会では、中高一貫校の設置について「受験競争の低年齢化」につながることに適切な配慮が必要だとする指摘、鶴岡市民からは、２つの学校を統合すれば選択肢は減少し、中高一貫校の具体的な優位性が示されていないことなど、中高一貫校設置のあり方について疑問が出されています。

　山田守市議が傍聴参加しました。