望明月峯  明月峯(めいげつほう)を望(のぞ)む  城貞(藤の花)

民報藤島2026年07月12日第1549号

雲隠山頭宿聖霊  雲(くも)は山頭(さんとう)を隠(かく)して聖霊(せいれい) 宿(やど)る

登臨概想数峰冥  登臨(とうりん)して概想(がいそう)すれば数峰(すうほう) 冥(めい)なり

幾回相望転纏絡  幾回(いくかい)か相(あい) 望(のぞ)んで転(うた)た纏絡(てんらく)

何日上巓喫冷釀  何(いずれ)の日(ひ)か巓(てん)に上(のぼ)り冷釀(れいれい)を喫(くら)う


山の頂は雲におおわれて、山には聖霊が宿っている。

月山に登って感慨にふけって四方を見下ろしてみると

多くの山々がはるか遠くに見える。月山を見るたびに

やまへの思いは、ますます強くなっていく。いつの日か

山頂に登り疲れをいやす、冷酒を飲むとしよう。


(画・加藤貞雄)

明月峯=月山。

山頭=山の頂。

登臨=高い所に登り見おろす。

聖霊=神から出て人にやどり精神の働きを力づけるもの。

概想=感慨深く思う。

数峰=多くの山山。

冥=離れている。

望=遠く見渡す。

転=ますます。

纏絡=まつわりからみつく。

何=いつの。上=山の上の方に行く。

巓=山頂。

喫=飲む。

冷釀=冷酒。


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