晴景 晴景(せいけい) 城貞(藤の花)
風月春花何処宜 風月(ふうげつ) 春花(しゅんか)何(いず)れの処(ところ)にて宜(よろ)し
山川田圃愜幽期 山川(さんせん) 田圃(でんぽ) 幽期(ゆうき)に愜(かな)う
尽之鶴阜勝区所 尽(ことごと)く之(これ) 鶴阜(かくふ) 勝区(しょうく)の所(ところ)
不識何攸応賦詩 識(し)らず何(いず)れの攸(ところ)にか応(まさ)に詩(し)を賦(ふ)すべきかと
自然の美しい風景は どこにいて眺めても、ふさわしいものである。
山川 田畑の平野の景色は 静寂を求める私の心を満足させてくれる。
どこを見渡しても すべて鶴岡地方は景色の良い所ばかりである。
いったい 何処の場所で詩を作ったらよいのだろうか。

晴景=晴れた日の景色。
山川=自然の景色。
宜=ふさわしい。
田圃=田と畑。
愜=気にいる。
尽=すべて。
幽期=世俗を離れた静けさを得たいと言う望み。
勝区=景色のすぐれたところ。
識=心に感じる。
賦詩=詩を作る。