雑詠  雑詠(ざつえい)   城貞(藤の花)

民報藤島2026年06月28日第1547号

宆天時候半晴陰  宆天(きゅうてん) 時候(じこう) 晴陰(せいいん) 半(なか)ばす

梅肉含酸浸歯深  梅肉(ばいにく) 酸(さん)を含(ふく)み歯(し) 深(しん)に浸(し)む

従昔氷肌真可愛  昔(むかし) 従(よ)り氷肌(ひょうき) 真(しん)に愛(あい)す可(べ)し

紫蘇入酒値千金  紫蘇(しそ) 酒(しゅ)に入(い)る値(あたい) 千金(せんきん)




梅干しの季節のこの頃の天気は 晴れたり曇ったり。

熟した梅の実を口に入れると 酸っぱい味が歯の根までしみこむ。

昔から梅の花はほんとうに 大切にすべきだという。

それはやがて、実になる梅を梅干しや梅酒の材料となり 千両の価値があるからである。


雑詠=特に題を決めないで色々の物を詠んだ詩歌。

宆天=大空。

時候=季節。

半晴陰=晴れたり曇ったり。

梅肉=果肉。

浸=しみこむ。

従=…から。

氷肌=梅の花の形容。

真=本当に。

愛=大切にする。

紫蘇=匂いのよい一年草で梅干しの材料。

千両=価値が大である。


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