義務教育学校では、教員の免許は、小・中の両方を併有するのが原則とされ、当分の間は経過措置として、どちらかを持っていればよいとされています。
小・中では、教員の免許が違います。
子どもの発達段階の違いで、小学校は幅広い科目を総合的に指導する必要があり、学級担任制です。
中学校では教育内容が専門的になり、教科担任制です。
小・中両方の免許を併有する教師を、確保できるでしょうか。
疑問１３ 決定する前に、もっと調べるべきではありませんか？
岩波書店から最新刊『ルポ 学校がつまらない 公立小学校の崩壊』が、11月９日出版されました。
その第３章で、「小中一貫校化の弊害」が取り上げられています。
小学校の最高学年が４年生とされ、５年生以降は〝早期教育〟が実施される。
小学校教員が中学スタイルに組み込まれるため、負担が重くなる。
都内の教員の間では、小中一貫校への異動が「島送り」「服役中」と揶揄(やゆ)される。
小中一貫校の増加は、自治体の財政問題によるところが大きい等々。
決定する前に、もっと調べるべきではありませんか。
岩波書店 11月9日発行 220頁 2,640円
