ふるさと賛歌　鈴木重雄(八色木)

永慶寺境内散歩⑥

明峰保育園

　八色木に保育園が出来たのは昭和28年（１９５３）からで、永慶寺の境内に24坪の園舎を建て、八栄島地区の４、５歳児を保育した。

　当時は保育施設も少なかったので、他の地区からも入園していた。

　児童たちは山門に入り、月円禅山大和尚の座像に「ノノ様おはようございます」とお辞儀をして園舎に入った。

　やがて施設の基準や保母資格などのこともあり、廃止したいとの願いが出された。

　八栄島地区の部落長が相談し、旧八色木公会堂を一部改造して、昭和47年（１９７２）から地区経営の保育園に利用し、同51年から町営に移管した。

　翌52年に小学校跡地に１１４坪の園舎を建設し、児童館に変わった。

　この施設も、少子化により藤島町内４ヵ所の児童館を１ヵ所に統合したため、平成16年に廃止されることになった。現在の「こりす保育園」である。

　明峰保育園は、太平山永慶寺開創の明峰素哲禅師の名に由来する。（この項終わり）