きびちょ

核兵器禁止条約に

　広島に原子爆弾が落とされて79年目という６日、原水爆禁止世界大会と広島市が主催の平和記念式典が開かれた。一瞬にして人間を溶かす程の強烈な広島型の爆弾が、その何倍ナンテ計れない程の威力を持って今世界中に散らばっている可能性がある。それは、

▲スウェーデンのストックホルム国際平和研究所によると、今年の１月の時点で、米国やロシアなど核保有９カ国が持っているのは、１万２１２１発の核弾頭だと。一番多いのはロシアで次が米国、この２国で９割を超えていると。人を殺すこんな物に去年だけで14兆円を超す金を使っているんだって。

▲何時でも使えるんだから・と脅してきたのが、核抑止力という言葉。しかしロシアは、ウクライナに対して使う可能性をちらつかせている。今それを思いとどまらせているのが、世界の世論でしょう。かつて米国は、ベトナム戦争で使おうとしたが、世界の世論がそれをさせなかったと言われているんだ。

▲原水爆禁止世界大会は勿論、核兵器禁止条約の推進に力を尽くすことを確認。人類の生存と核兵器は共存できないんだから、平和記念式典に集まった人達も核兵器禁止条約の推進を望んでいるでしょう。広島市長は式典で、世界で唯一の被爆国である日本が、この条約に加わることを奨めた。

▲これに対し岸田首相は、世界の代表が集まったこの会場で、核兵器禁止条約という言葉を一回も使わなかったという。恥ずかしくないんでしょうか・日本の首相として。（石川）