きびちょ

犬の仕事

　民報と新つるおかを毎週配っている。数軒では居宅内に犬を飼っている。座敷お犬様が、各々特徴ある声で俺を毎回熱烈歓迎してくれる。犬は、飼い主と表に出ている時は声を出さないから、家の中にいる時は番犬だと思っているんだろうナ。

▲あれは３ヶ月位前、大型犬が俺をかじったんだ。放れているのが判れば注意も出来たもの。郵便受けに手を出したら後ろから２声も声がしたろうか、左腿に食いついたものだ。

▲大声を出しながら後ろ向くと、犬も大声で吠えている。吠えているが、お座りのスタイルだからこれで済んだんだ。お座りしていても彼の頭は、俺の顎のあたりだから、大きさは想像できるでしょ。そんな大型犬だった。

▲３日間ぐらいはズボンにまで色が付いたが、今はどうってことない。幸いな事は、噛まれた場所がケッチタンポでなかったので、車の運転に支障がなかった。

▲その犬、この頃居る気配がしないんだ。ひょっとして処分？　だとしたら可哀そうだ。その日、戸を開けておいたのが悪いんだから。犬はかじった後、お座りのスタイルなら、なぜかじったんだ。犬だからしょうがないか。

▲俺も犬を飼ったもんだが、数回は他人様をかじったネ。あの頃は放し飼いも結構あって、俺の所も放し飼いは多かった。放れていれば、危険なら逃げ先は縁の下。普段他人様が来れば尻尾を振るだけ。だから、かじったのは、繋がれていた時だけなんだで。家の裏に繋がれてかじったのは、彼が仕事をしたって事や。（石川）