きびちょ

空港は果たして

　赤信号みんなで渡れば怖くない・の部類と言うべきか。それは国が沖縄県に出した、辺野古埋め立て工事の異議申し立てに対する最高裁の判決の事。

▲判例として残るから、誰がいつ出した・という事で、長く批判の的になるであろうとは、俺の推測だ。全く持って、よくもこんな判決を出したものだと可哀そうに思うんだ。これは、司法の独立を捨てて、司法が行政に忖度したとしか思われない判決だからだ。

▲しかも、小法廷５人全員の考えだというから、みんなで渡れば・という事になるが、反対が一人もいなかったとはネ～。時代かナ～。裁判所までが、国に逆らってはダメ・を国民に教えようとするものにも見えるんだが。

▲いけない点は、行政不服審査法を使ったことだ。この法律は、個人と行政とにいさかいが起きた時に、個人を救済する審査をする為の法律で、最高裁がこれを使ったことは、立法の精神を考えない無茶をしたとしか言いようがないという事。

▲県が国の設計変更を認めなかったのは、軟弱地盤の力学試験をしていない点もあるんだが、判決はこれに触れていないんだと。だから最高裁は、工事が成り立つかどうかは考えないで、県は国の言う事を聞け・という事だ。地方自治を認めない無茶というしかない。

▲しかも、水面下90ｍの工事となると、今の技術では、70ｍまでしか出来ないんだってサ。耐震基準は、空港基準ではなく、港湾基準を使っているんだってヨ。これで完成した空港は果たして？（石川）