きびちょ

クマタカの死

　希少な猛禽類であるクマタカの死骸が、八森山にある風力発電施設付近で見つかったと、８月３日の山新に出ていた。見つけたのは６月24日だというのだが、市への報告は７月28日と一ヶ月も過ぎてからなのだという。何でこんなにも時間を要したのか不思議だが？

▲八森山には、高さ１４０ｍの風車５基が一昨年の11月から稼働しているというが、絶滅危惧種に指定されているクマタカが近くで営巣しているのを知りながら、何故風車は建設されたのだろうか。風車を整備したＪＲＥという東京の会社は、クマタカの営巣を知っていたから、ブレードの一部を赤く塗ったと新聞には出ていたのだから、地元住民との説明では、どんな話になっていたのだろうか・と。

▲実は、このＪＲＥという会社は、三瀬の矢引と加茂にも風力発電施設を作りたいと計画中との事。先日、加茂に市長などが出向き、地元の意見を聞く会を開いたとの事。それは、風車を誘致したい住民が調査継続を求めた請願が市議会を通ったので、会社に中止を申し入れた市の説明の為。

▲市長は、加茂の東側、山の頂に風車を立てれば、それを越えたところにある大山の上池・下池がラムサール条約の指定した野鳥の飛来地である事を理由に、風車建設は認めないというもの。だから調査は不要の立場なのだ。

▲市長からすれば、八森山でクマタカが風車にぶっつかったとなれば、心配が的中という処。バードストライクを早く知っていれば、加茂の方々も納得したのかも。（石川）