図の左上は案内書などで見かける旧東田川郡会議事堂平面図(Ⅰ階)で付属棟がある。
しかし創建時の右上図に付属棟がない。
左中図は修理保存を終え、現在活用している議事堂平面図であり、右端に３部屋の付属棟がある。
使用名は変わったが、建設当初からあったと勘違いしていないだろうか。こういう私がずーっと勘違いしてきたのである。
この物語を書くため、資料の裏づけがあり、もっとも信用できる『山形県指定有形文化財(建造物)旧東田川郡役所及び郡会議事堂修理工事報告書』を読み返した。
創建当時の平面図（右上）、その後増築の付属棟を含む平面図（左中）を図示した。
増築の根拠資料として、『昭和13年８月５日』付など、この年の新聞が数紙発見されている。
なお下図の新聞は右書で、右から読んで「昭和十三年八月五日」と書かれている。
