しかし、私だけが落ちたのだろうか。落とし穴がある。
修理保存を終え、現在活用されている議事堂平面図であり、特に注意したいのは、右端の３部屋がある付属棟である。
使用名は変わったが、建設当初からあったと勘違いしていないだろうか。こういう私がずーっと勘違いしてきたのである。
この物語を書くため、資料の裏づけがあり、もっとも信用できる『山形県指定有形文化財(建造物)旧東田川郡役所及び郡会議事堂修理工事報告書』を読み返してみた。
創建当時の平面図と、その後増築の付属棟を含む平面図を並べて図示している。
増築を示す資料として、昭和13年８月15日付など昭和13年の新聞が数種発見されている。
なお建物全体では、創建時と違う部分は幾つかある。調べる時には必ず参考にして欲しいと思う。
