庄内の若い農民佐藤さんは、「権力に奉仕させられてきた農民の歴史に矛盾や怒りを感じてきたぼくは、どうしても農民解放の道に教育の問題を正しく位置づけなければならないと考えていましたが、村山俊太郎先生たちによって、その闘いは始められてきていたのに驚きました。
北方性教育運動とは、ぼくたち農民と労働者に捧げられた教育であったことを知って感動しています。
そして村山俊太郎著作集をもとにして<農民と教育>というテーマで学習会をもちたいと思っています。」と長い便りをくれた。
ひでは、１９５９(昭和34)年４月東根市議会議員に初当選し、以後地域農民などとの関係も深まっていた。
そのような時１９６４年９月、剣持清一の詩による第一回県農民大学のおさそいを受け喜んで参加している。
「庄内の若い農民佐藤さん」に出合い、いつも長い手紙をもらう。
一方「庄内の若い農民佐藤さん」を知っていた私は、当時の農村青年たちは東根までいく汽車賃も持っていなかったので、「県農民大学に参加する庄内農村青年の会」をつくり、参加とカンパを広くよびかけようと提案した。
また「学習会」は、１９６７年１月、約束通り庄内労農大学準備会を開き、３年ほどで開校(写真)した。
