きびちょ

国賊 で考えた

民報藤島2022年10月02日第1368号


 「国賊」という熟語が活字になるのは何年ぶりなんだろうか。しかも今回は、首相が国民の8割以上が反対する国葬をしようとする人を指しての事なんだ。彼がやってきた事は、それほどまでに罪深いことなんだヨと。自民党の中にも、言いたくっても言えない事を言ってくれた・と思っている人が多くいると思うゼ。だから、なして国葬なんだや・首相や。

▲「財政、金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊した。国賊だ。」と言ったとの報道。これを見て、国葬に反対する人がまた増えた事だろうヨ。現にドルに対して円安で24年ぶりに日銀が介入したんだゼ。彼が、日銀総裁の首を据替てまでやった「異次元の金融緩和」は完全に破綻したという事。それでも、この発言者を党では処分するんだがノ~。

▲戦前、不在地主制や戦争に反対した者を、「国賊」と言っては特別高等警察(特高)がつけ狙い、拷問され命を亡くした人が多数出たが、戦後、土地は働く農民に与えられ、戦争反対者の要求、即ち平和を求めるなどの民主的な条項が今の憲法に組み込まれたんだ。

▲こっちは、国賊と言われても正しいものは正しいんだが、当時の特高の下での犠牲者に、国は謝っていないんだ。それで、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟は、毎年黄色の用紙で、戦争を反省し、再び暗黒政治がこないようにと、皆さんに署名をお願いしているんです。

▲今世界中から称賛されている杉原千畝さん。当時、その事が判ったら彼はナンと呼ばれただろうか。(石川)


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