ひと

日下部勇一（庄内町槇島）　波瀾(乱)万丈の人生　青山　崇

■議員２期目で、共産党２議席に挑戦

　１９７５年(昭和50)、定例議会議員選挙、当選してわずか１年での選挙である。

　それに定員26人に、斎藤長良さんも立候補し、日本共産党を２議席にするという、日本共産党支部の方針で、画期的な闘いだが、支部の全ての力を出し切らねば達成できない。

　９月３日、中央公民館大ホール満席（１２０人）の演説会を組織することにした。

　当日、まず勇一議員が議会報告。

　一貫して取り上げている、北部地区農集電話を普通電話に直せと、電話局交渉をしてきたこと。

　スーパー農道の路線変更で、庄内支庁の部長と役場担当者と話し合いをしていること。

　農機具代金の二重払い事件。

　東京軽電気・有本電解の首切り反対の取り組み。

　このように、当選以来実績を上げている。ぜひ再び議会に送って下さいと訴えた。

　新人の斎藤長良さんは、これまで勇一議員と共に運動してきたが、私も議員になって２人の合力で、町民の要求実現に向けて頑張っていくと決意を述べた。

　元町議で人気のある佐藤幸夫さんは、「町議が２人になると、質問時間が倍になり、町民の要望実現も前進する。」と訴えた。

　１９７５年は、日本共産党が１９７２年総選挙で、戦後最高の38議席を獲得し、本県白鷹町出身の紺野与次郎さんが、東京１区でトップ当選するなど上昇ムードであった。

　その紺野さんも応援弁士で駆けつけ、この展望を語って大きな感銘をあたえた。