１９６６年(昭和41)、働く環境改善・賃金引上げを求めて、組合が初めてストライキを決行した。田川地区印刷産業労働組合、田川地区労加盟組合の鉢巻姿の多数の支援の仲間たちが、会社前の道路に集まり、支援の輪が大きく広がった。
社長は雲隠れし団体交渉に出ないので、手分けして探した。
公園前の小料理屋にいた。引っ張りだし団体交渉を始めた。
賃金引き上げや職場の環境改善で、前進の回答があり、組合に加盟していない人からも大変喜ばれたことが記憶に残っている。
ここで富士印刷のことを少し書いておこう。
１９５２年、山田印刷と庄内銀行で不二印刷を立上げ、山形新聞鶴岡市局長を社長にして創業。
１９５９年、若葉町から泉町へ移転、不二印刷を富士印刷に改称。
１９６６年ストライキの雲隠れ社長は、やはり支局長であった。
そうでなくなるのは１９７２年からである。
１９５０・６０年代は、ほとんどの会社・役所で封建的遺制が残っていた。
筆者の庄内農高もいろいろあり、最も切実なことは、職員トイレが男女分離されていなことだった。
女子職員の気苦労は大変だった。
このようなことへの取り組みは、当時叫ばれた「職場から組合づくり」で、職場分会での活動の強化が促された。
