し尿処理施設改修の予算削除で、三川町から「経緯報告書」

　三川町議会で、鶴岡市の「し尿・浄化槽汚泥等投入施設」の改修に関連し、基本計画策定業務の町の負担金１１８万円が、予算案から削除された問題で、三川町建設課長名で16日、「経緯報告書」が鶴岡市に届けられました。

■費用も負担する

　三川町は、今後の対応について、

　「一般廃棄物処理は規約、協定等に基づき、鶴岡市に委託しており、し尿及び浄化槽汚泥についても、鶴岡市に委託したいと考えている。

　施設整備費用も負担していきたい。

　予算の確保は、新年度において、議会の理解を求め、その確保に努める。」としています。

■三川町議会は負担金支出認めない

　三川町議会では、14日の予算審査特別委員会で、負担金１１８万円の支出を認めないとする修正動議が出され、委員長を除く賛成５、反対３で可決。

　15日の本会議で、１１８万円を削除した修正案が、議長を除く賛成６、反対３で可決されました。

　修正動議を提出した議員は「鶴岡市との取り決めは、施設の可能な範囲での処理を委託しているのみで、施設の将来まで影響を及ぼすものではない。

　改修費の負担は規約に盛り込まれていない」と主張しました。

■当時の経過説明必要

　ゴミ処理施設の協定書（令和３年３月）は、「施設整備費は10％の均等割と90％の搬入量割。施設運営費は搬入量割と三川町が一般管理費の15％」とされています。

　榎本前市長の時に、三川町のゴミ処理受け入れの協議が難航し、それが協定書に反映しました。

　10％均等割があることで、両市町の１人当たり負担額は、２倍の開きになっています。

　三川町が、当時の経過を丁寧に町議会に説明し、予算化されなければ、ゴミ処理問題が再燃しかねません。