終了理由は、コロナ禍で入館者が減少し、燃料費の高騰など維持経費が増加し、累積赤字の解消が困難と判断したとのことです。
■行革で普通財産に
朝日かたくり温泉「ぼんぼ」は、１９９３（平成５）年度に、朝日村直営の温泉施設「健康と福祉の里」として開館し、社会福祉法人へ業務委託してきました。
市町村合併後、平成27年度に指定管理者による管理運営し、28年度に行財政改革により閉館の方針が出され、行政目的のための「行政財産」から、目的を持たない「普通財産」（貸付、売却、譲与ができる）になりました。
温泉継続を希望する署名が市に提出され、平成29年度から市民有志の「ぼんぼ管理運営組合」が、市から光熱水費相当分の支援を受け、営業してきました。
介護予防事業「通所サービスＢ」や、百歳体操、世代間交流事業「雪ランタンまつり」、輪投げなど多数実施してきました。
費用対効果だけで判断できない
令和４年度は、介護予防や健康増進事業などを維持し、バス運行ルート等の検討を行い、施設活用については貸付や譲渡先等を検討するとしています。
人口減少で衰退の激しい旧町村の地域では、住民の福祉増進を目的にした公共施設を、「費用対効果」だけで判断はできません。
廃止で、地域の衰退に取り返しのつかない影響を与えます。
行革の誤りを認め、再建を検討すべきです。
