雑詠　　雑詠(ざつえい)　　城貞（藤の花）

宰相可嘆善謀班　　宰相(さいしょう)嘆(たん)ず可(べ)し　善(よ)く班(はん)を謀(はか)るを

誤国当時豈一菅　　国(くに)を誤(あやま)るは当時(とうじ)豈(あ)に一(いつ)の菅(かん)のみならんや

不望自公超半数　　望(のぞ)まず自公(じこう)　半数(はんすう)を超(こ)ゆを

済民経世選人間　　済民(さいみん)経世(けいせい)　人間(じんかん)を選(えら)ぶを


菅(すが)総理は非情に感ずるほど、前もって政権から離れることを考え計画していたのだ。

現在の国の政治を誤らせたのは、菅前総理ひとりだけではなかった（安倍元総理も同罪である）。

自公両党で過半数を超えることを願いはしない。

世を治め民を救う人間らしいあたたかみのある人を選ぶことである。


雑詠＝特に題を決めないで詠んだ詩。

宰相＝総理大臣。

嘆＝悲しみ、憤慨の気持ちを強く表す。

班＝群から離れる。

謀＝うまくいくように前もって考えた計画。

当時＝現在。そのころ。

豈＝どうして…か。反語。

菅＝菅義偉。

自＝自民党。

公＝公明党。

超＝こえる。

経世済民＝世を治め人民を救う。

人間＝人間らしく。