きびちょ

メダルの数より

　やっぱり始めてしまったゼ。首相は、俺にはやめると言える権限が無いと言いながら、首長７ヶ国会議ではやると宣言したのだった。運輸・建設などの大臣を務めたことのある亀井静香氏がサンデー毎日誌上で語っている。「コロナがまだ猖獗(しようけつ)を極めている時にやるというのはイカレテいる。だから首相が言えばいい。五輪を受けられるような状況に日本はありません、と。それだけのことだ」と。

▲開会式の前日に組織委員長が、世界中に謝らなければならない程の人が入って進められていた準備。長期に随分ゴタついた五輪だが、夜の８時に始まる開会式に、昼頃に飛んだジェット機は昼行燈(あんどん)でしょ。しかも、この先を暗示することにならなければいいが・と思われる、半分以上が雲の中のあのマーク。

▲国民の半数以上が、ましてや専門家が今やるべきではない・と言うものを強行した五輪。感染拡大を避けることからいやいや無観客にしたが、既に外国選手を含め関係者から百名を超える感染者を数えているんだ。これらの方々は何処に入院しているんだろうか。何日間の隔離なのか。南アが感謝していたが、濃厚接触者は６時間前に陰性だったら参戦出来る新しいルールも。

▲外国選手には、ワクチンを接種していない方が多くいるとか。優先して接種しなければならないと考えるんだが、そんな状況でも無かったというボランティア達の接種。感染状況によっては途中の中止もありうる。問題は、メダルの数より感染者の数だ。（石川）