凍霜害・雹害に緊急対策

鶴岡市が独自に10㌃２万円補助など

　４月の霜と５月の雹によって、庄内柿やおうとう、りんご、なし等で甚大な被害が発生しました。

　今年の収穫がほとんど見込めない被災農家もいます。

　そうした生産者が仮に営農を断念した場合には、耕作放棄地や病害虫の発生が増加し、産地の維持にも大きな影響が生じます。

　山形県は２日、市と県が協調して行う「凍霜害・雹害緊急対策パッケージ」を示しました。

　鶴岡市では、県の緊急対策がおうとう以外、対象品目が不明なものがあることから、庄内柿やりんご、なし等を対象品目に加えるなど、市独自の緊急対策をまとめています。

　６月議会に追加提案を行う予定で、被災農業者へは早期の周知を行っています。

　凍霜害・雹害対策の概要は、

①農林漁業天災対策資金は、減収率30％以上の凍霜害・雹害に運転資金を無利子で貸し付け

②農林水産物等災害対策事業は、雹害のみに、肥料・殺菌剤の購入経費に１／２補助

③気象災害対策生産資材等緊急支援事業は、減収率50％以上及び80％以上に、市が品目の追加と、補助率を嵩上げ(上表)

④気象災害対策産地維持緊急支援事業は、市が独自支援として、減収率80％以上に10㌃当たり２万円補助（上表)

⑤気象災害対策施設整備等緊急支援事業は、被災の有無を問わず、防雹ネット等の資機材の購入経費に１／２補助です。