インドシナ半島に位置し首都はビエンチャン。面積は日本の６割ほど、人口は６９０万人で、60ほどの多民族国家である。
中国チベットを水源とするメコン川が国内を縦断し、最大輸送路となっている。周辺の国々を流れ、ベトナムで南シナ海に出る。４０００㎞で最上川の20倍弱である。
１９５３年フランスから独立したが、２大勢力の対立が激化。フランスの介入、ベトナム戦争の影響などを受け、国内を２分する内戦が続いた。
１９７３年和平協定成立し、１９７５年ラオス人民民主共和国として誕生した。
「社会主義」を名乗るラオス人民革命党を主導とする政治制度で、憲法に明記される１党制度である。
中国共産党の影響によるもので、経済も中国に依存して債務返済に苦しみ、更に貿易収支も輸入が輸出の３倍という大赤字という。
その結果、貧困層が人口の60％にあたる４００万人で、世界最貧国の一つとされている。
しかしＡＳＥＡＮの１国であり、民主化が徐々に進んでいるのだろう。
核禁条約批准国であり、去る２月21日の総選挙も１６４議席に２２４人が挑戦し、非党員も若干当選したと報じられている。
敬虔な仏教徒が80％と多く、毎朝各寺院の鐘の音とともに始まる托鉢は、ラオス各地で行われている。
托鉢に向かう僧侶
