あとがき　鈴木重雄（八色木・93歳）

　山寺には「阿部次郎記念館」がある。大正昭和時代のベストセラー「三太郎の日記」で著名な哲学者、阿部次郎の生家である。

　その甥に生物学者で山大教授の阿部襄(のぼる)先生がいる。私は襄先生の「庄内の四季」を皆さんにお勧めしたい。

　今回の連載を書くのに三浦家の当主悟(さとる)さん（私の従弟(いとこ)）に助言をいただいた。

　毎週水曜日、郵便ポストに民報がポトンと音がする。出て見ると彼は車で過ぎ去っていく。お礼の一言も言おうと思うのだが、発行回数は１３００号にならんとしている。

　農業を生業(なりわい)としながら、身近な事柄を分かり易い情報でありがたい。

　私は商売しかり、政治経済も為政者は人柄であると思う。

　温厚な風貌で、事に当たっては厳しいことも言う。漬物も重石が軽いと腐る。彼の信条もさることながら人間加藤鉱一が好きである。

　私の拙文にもかかわらず掲載頂いたことに感謝申し上げたい。

　令和３年２月