きびちょ

心臓を手術

　俺が良く言われるのは「おめ―だば　どごもわりどごねぐで、薬など飲んでめーやー」だ。しかし、そこは人並みなのだ。だから、老人クラブの旅行などでは「皆さんお薬タイムですヨ」なんて朝食後にいうんだゼ。

▲話は一寸変わるが、ある夏の日、畑で、「オメエの爺様、この頃畑さ見えねえでね～。」と言われて「んだ　今暑さげ一寸涼しい所さ行ったもの」と言ったら「婆様は」というので「婆様　さわぎ好きでねーさげ　家さ居っだで」といったんだ。その後何日か過ぎて大きな声で言われたもんだ。「爺様　入院しったって言うけっちゃ」と。

▲この調子で俺のこの頃を言うと「ＧоＴоトラベル使わねで一寸泊りがけ行ってきた」「高ぐねーけがや」「普通だろ」。これで話が終われば前の話と同じになるが「何観て来たや」と聞かれれば、「観て来たなデネ、診て貰ったなだ」となるんだ。実は、協立病院に入院したのだ。４つ泊まって30日10時過ぎ家に帰り、これを書いている。

▲不整脈は、血の固まり「血栓」が出来る恐れがあるから、その原因を無くする「カテーテル　アブレーション」という治療をしたのだ。カテーテルという針金を足の付け根から心臓まで通して、不正な心拍を発する箇所を焼灼するというもの。

▲麻酔が効いたのが１時半ごろで部屋に戻ったのが５時過ぎというから、４時間近い手術だったんだな。病院では寝るのが仕事。ゆっくり寝たから普通に飲み食いして良いんだとや。大したもんだゼ。今の医学は。（石川）