世界の国々 ベルギー
核の傘の国にも禁止の弾み 青山 崇
民報藤島2020年11月22日第1275号
ベルギーはNATO(北大西洋条約機構)本部があり、幾つかの米国の核弾頭が配備されている。
面積は九州ほど、人口は1160万人である。
このベルギーが、最も強い核軍備国と思われていたが、10月成立した新政府が、「核兵器禁止条約が多国間の核軍縮にどのような新しい弾みをつけるのかを探究したい」と政権政策で宣言し、肯定的に受け止めている。
核廃絶国際キャンペーン幹部は「正しい方向への重要な一歩」と言う。
核兵器禁止条約が成立してからの変化である。
ベルギーの世論調査社によれば、政府が署名することに「賛成」が60%を超え、「反対」は10%に留まっている。
余り知られていないが、ベルギーは、歴史的に先駆的なことをやっている。
1995年に、世界初の「対人地雷の製造、使用、輸出、移譲禁止法」成立させ。クラスター爆弾は、2006年、世界に先駆けて法的に禁止しているのである。
そこから世界に広げている。
(被爆者之碑に花束捧げる)