世界の国々　アメリカ

アラスカの自然守れ！ 環境保護団体提訴　青山 崇

　アメリカは面積７８３万㎢(日本の26倍)、人口３億２７００万で、経済・軍事の超大国である。

　アメリカ警官の黒人殺傷事件を契機に世界中に黒人差別反対のデモ・抗議が渦巻いたことなどは大きく報道される。

　しかしアメリカ国内のことは、大統領選などを除けば私は余り目にしない。

　一方「しんぶん新聞」は、小さな記事だが「アラスカの自然守れ」を載せていた。

　手つかずのツンドラ地帯には、ホッキョクグマやポーキュバイン(新たに発見されたトナカイの一種)、１５０種の鳥類などが生息している。

　ところがトランプ政権は、オバマ政権時代に禁止した法令を破り「北極野生生物保護区」で石油や天然ガスを掘削するという計画で、これまで国立自然保護区として禁止されてきた、クマのわな捕獲、洞穴にすむクマやオオカミの子の殺傷することなどを７月に公認した。

　保護協会は、トランプ政権は国立公園局の職務を無視していると声明、また提訴団体の会長は「鳥類には選挙権もがないし、提訴もできない。総力を挙げて国立公園自然保護協会を守るべき時だ」と訴えている。