鶴岡市農業委員２期目の改選

９月市議会で 20人を同意可決

■11月25日任期満了

　鶴岡市農業委員会委員（定数20人）の任期が11月25日に満了、改選となることから、９月市議会開会初日の１日、新委員の任命について提案され、全員賛成で同意可決されました。

　委員の推薦及び応募が①一般推薦１人、②団体推薦16人、③応募６人の計23人があり、そのうち20人が選考委員会で選ばれました。

　農地利用最適化推進委員から委員になったのが10人、今期で退任される委員は13人です。

■公選制から任命制

　農業委員会は、農地の売買や貸借の許可、農地転用への意見具申、遊休農地の調査・指導などを中心に、農地についての事務を行う行政委員会として市町村に設置されています。

　任期は３年。

　平成27（２０１５）年の農協「改革」関連法の一環として、農業委員会法が「改正」され、16年４月に施行。これまでの公選制を廃止して市町村長による任命制が導入されました。

■権限を高める必要

　鶴岡市では改正法による第１回目の委員の任命が17年11月臨時会で可決され、今回は２期目の改選となります。

　農業委員の過半数は原則として、認定農業者でなければならない、とされました。

　また、主に合議体としての意思決定を行う農業委員とは別に、担当区域における農地等の利用の最適化の推進のための現場活動を行う「農地利用最適化推進委員」を設置します。

　また、法律の目的から「農民の地位向上」が外され、「業務」の項目から「意見の公表、建議」が削除されています。

　農業委員会の農民の代表機関としての権限を小さくし、農地等の利用の最適化（担い手への農地利用の集積・集約化、遊休農地の発生防止・解消、新規参入の促進）のみを行う行政の下請け機関にならないよう、権限を高める必要があります。

　法改正前の市農業委員は、農業者の代表として選挙によって選ばれる委員37人と選任委員８人の計45人でした

■９月議会で同意された鶴岡市農業委員

■退任する農業委員