鶴岡市主催の「平和都市宣言記念の集い」が10日、市中央公民館で開かれ、藤島中学校令和元年度卒業生有志による平和の詩の朗読がありました。
ご紹介します。
誓 い の 言 葉
沖縄
ここは地上戦の地
沖縄
ここは人々が死へと追いつめられた地
お国のためと教えられ
私たちと同じ高校生が戦争に駆り出された
捕虜になるぐらいなら死ね と言われ
手渡された手榴弾
目の前で家族が死に
目の前で友達が死んでいった
自分も早く死にたいと森をさまよう
それでも死ねず日本の敗北を知る
戦争は何も与えてはくれない
戦争はかけがえのない命を奪っていく
二度と惨劇を繰り返してはいけない
だからもっと沖縄のことを知りたい
輝く明日を守るために
私たちは今生きている
おはよう バイバイ おやすみ
あたりまえに言葉を交わし
あたりまえにご飯を食べて
あたりまえに生きている
75年前
そのあたりまえが壊された
沖縄の自然 人々の笑顔が壊された
鉄の暴風
鳴り響く爆音
繰り返される死
あたりまえの死
私たちは戦争の恐怖を知らない
だけどこれだけはわかる 感じる
戦争は人の命も心も奪っていくことを
戦争は無意味で愚かだということを
もう二度と繰り返してはいけないということを
ハトはもう帰られない
亡くなった人はもう帰らない
私たちが今できることは何だろう
それは人を思いやること
それは学んだ全てを伝えること
それは今を大切に精一杯生きること
その小さな平和をつないで
本当の平和を私のものにするために
本当の平和をみんなのものにするために
２０２０年８月10日
藤島中学校令和元年度卒業生
