南太平洋西部に位置し、東西３２００㎞・南北１２００㎞の広大な海域に点在する60～70の島々からなっている。
ミクロは小さい、ネシアは島を意味し文字通りの国名である。
面積７０２㎢(佐渡：８５６㎢)、人口11万ほどである。
首都はポンペイ島にあるパリキールで、30年ほど前、政府関係施設をつくり都市化したもので、それを除くと小さな村である。
スペイン・ドイツの植民地、第一次世界大戦後は日本の委任統治で、第二次世界大戦では南方侵略の根拠地となった。
沈没した40隻の戦艦は多くの遺骨を抱え、今なお海底に眠っている。
大戦で産業基盤が崩壊し経済的自立が進まず、海外援助に頼らざるをえなくなった。
１９８６年、アメリカとの間に経済援助を条件に、「自由連合盟約（アメリカに軍事・外交権）を結び独立した。
国家目標を海外援助経済からの脱皮とし、「レインボーネシア」計画を策定し、「いのちのリチャージ」(充足)環境観光立国をキャッチフレーズにし、従前からのアセアン諸国連合との友好を進めつつ自立を目指している。
観光の中心がジープ島(写真)。フジテレビ「世界の絶景１００選」第１位となった。
サンゴ礁に囲まれ外周わずか１１０m、直径34mと、ひと目で全景を見渡せる小さな島である。
