憂病　其三　　病(やまい)を憂(うれ)う　其の三　　城貞（藤の花）

誰曰妖痾垂死言　　　誰(たれ)か曰(いう)　妖痾(ようあ)　死(し)に垂(なんなん)とすると言(い)う

伝聞武漢発生源　　　伝聞(でんぶん)　武漢(ぶかん)　発生源(はつせいげん)

膏肓何日需良薬　　　膏肓(こうこう)　何(いず)れの日(ひ)か良薬(りょうやく)を需(もと)む

一訊夏夷問病原　　　一(ひと)たび夏夷(かい)を訊(たず)ねて病原(びょうげん)を問(と)わん


誰が言ったのか、あやしいやまい「コロナ」は病気になって死亡するともいわれている。

うわさによると　武漢が病人の初めて出た処だと。

コロナと言う治しにくい病気によくきくと　期待している薬はいつになったら出来るのだろう。

一度中国や外国を訪問して病気のもとをしらべたい。


憂＝心配する。

曰＝言う。日（じつ）は別字。

妖痾＝妖は、あやしくわるい。痾は、治り難い病気。

垂＝まさに、、、、になろうとする。なんなんとする。

伝聞＝伝え聞いた噂。

武漢＝中国湖北省。

発生＝物事が生じる。

源＝ものごとのはじめ。

膏肓＝治り難い病気。

需＝もとめる。期待する。

良薬＝よくきく薬。

一＝一度。

訊＝ききただす。とりしらべる。

夏＝中国。

夷＝外国。

病原＝病気の原因。

問＝きく。たずねる。