フィジー共和国に位置し、６つの環礁と３つのサンゴ礁島から国土面積はわずか26km²、人口１万弱で小国の多い域内でも例をみない、バチカン市国は１０００人未満で世界一少ない人口だが、これは特殊な事情で、ツバルは実質世界一のミニ国家である。首都フナフチがあるフナフチ島の写真(下図)を見ると滑走路が島の中心部を占める状況である。
19世紀末にイギリス植民地となり１９７８年独立したが、サンゴ礁でさしたる産業もなく歳入だけでは自立できない。
それで、諸外国からの資金・技術援助に依存し、また「難民」的にニュージーランドやアメリカで出稼ぎ生活する者も多い。
さらに海没問題もある。
すでに書いたようにこの域内は、平均海抜が数ｍという島しょが多いので海没問題を抱えている。
ツバルは２～３ｍなので深刻である。
２００９年に開かれた気候変動枠組条約第15回締約国会議(ＣＯＰ15)で、ツバルは、一刻も早く取組を進めなければならないと、反対する国を説得している。
同時に有料ゴミ袋制度を導入したところ、家庭ごみの削減効果は極めて顕著で、その結果世界平均の２倍のペースで海面上昇が進んでいるにもかかわらず、８つの環礁と約４分の３の岩礁で面積が広くなり、国土面積は２・９％拡大している。
