フィジー共和国東隣に位置しており、面積は奄美大島と同じ、１７０余りの島(有人島40ほど)からなり、人口は10万、首都はヌクアロファである。
立憲君主制で国王が元首で太平洋諸国唯一の王国である。
日本のそろばんが普及(必須科目)、かぼちゃを輸出し、かぼちゃ御殿が立ったという。
ラクビ―が盛んで、昨年の日本代表に４人も入っていた。
大柄な人が多く『ガリバー旅行記』のモデルになったという。
しかし20世紀後半から、この楽園にも新自由主義による市場経済が浸透しゆったりした生活が厳しい変化にさらされるようになった。
これに応じて、「民主主義支持運動」という政治グループが結成され民主化運動が始まった。
２００５年秋、賃上げと格差是正を求める公務員のストライキが起こった。
これに「民衆の、民衆による、民衆のための新政府を」と叫ぶ民主主義者も加わり、デモが行われ民主化運動が進んだ。
内閣は大幅賃上げを認め退陣した。
変わって、セべェレが民衆派から初の首相となった。
この頃のトンガ国会は定員30名（内訳 国王任命４・貴族９・民衆17）で、首相と閣僚は国王任命で全く王政であり民衆派首相誕生は大きな意味があった。
(王宮)
