鶴岡市議会３月定例会の一般質問で、加藤鉱一議員は「デマンド交通を三川町や庄内町へ相互乗り入れできないか」と質しました。■他自治体の実例
武田壮一・藤島支所長は、県内におけるデマンド交通の自治体間相互乗り入れの実例を紹介し、検討状況について答弁しました。
「山形市の大郷地区と明治地区で、地元の協議会が運営するデマンドタクシーのルートを中山町に延伸し、相互の住民が利用できる。
相互乗り入れではないが、鮭川村のデマンドバスと舟形町のデマンドタクシーが新庄市に乗り入れしている。
飯豊町のデマンドタクシーが長井市及び川西町に乗り入れし、自らの住民のみを隣接する自治体に運んでいる。
酒田市では今年４月から、松山地区のデマンドタクシーのルートを庄内町余目に延伸する予定で、利用できるのは松山地区の住民のみである。」
■圏域内の交流活性化
「本市と三川町、庄内町との『庄内南部定住自立圏ビジョン』においては、公共交通ネットワークの確保維持、及び利用促進に取り組み、圏域内の交流活性化を図るとしている。
藤島地域の長沼地区と八栄島地区は隣接する三川町や庄内町にも生活圏が及んでおり、輸送ニーズがある。
行政域を超えたデマンド交通の運行は、市民の生活実態や移動需要の把握を行い、路線バスなど既存の公共交通と連携を図りながら、地域住民と関係自治体とで検討していく。」と答えました。
